大工育成プロジェクト

刻み場で木造住宅の構造材を、大工職人が一本一本墨付けした木材を手刻みし、出来上がった材料を梱包して現場に運んでた時代から、 機械化(プレカット)により、必要な長さに切断済みなだけでなく、継ぎ手、仕口の加工まで施された材が配送される時代へと変化しました。

今では大工職人が墨付けからの作業をすることも少なくなり、時代の変化と共に古き良き習慣も失われつつあるような気がして寂しい気持ちになります。

しかし、それよりも深刻な問題は次世代の担い手が減少していることです。

今でも宮大工のような特殊な技術を必要とする仕事もあります。
ですが、一般住宅の現場では、先にお話ししたように、機械化が進み一人前の大工職人になるのに、昔ほどの時間がかからないように思います。

しかしながら、人間がやることなので、誰がやっても同じ品質のものを提供できるとは限りません。
あくまで組み立てる前のパーツまでの話で現場では人の手で造りあげていくのですから・・・

これから大工職人を目指す方が大工として基本的な事を学べない環境で、しっかりとした技術を身につけないまま、数年間下働きをして、 独立するというパターンを見てきましたが、これでは技術の継承などとてもできないでしょう。
こんな事を仲間の大工さんと話をしているうちに、「やっぱりこれではいかん!!」ということになり、 大工と材木屋が一体となって次世代の担い手を育成していこうと考えました。

技術においてもモラルにおいても、御施主様からも、工務店様からも、信頼いただける人材をぜひ育てたいと!!
昨今、機械化に伴う省力化で、大工職人の手間賃の下落が著しいですが、このままでは夢も希望もないですよね。一見同じような仕事も、ちゃんと見てもらえば違いの解る仕事ができ、仲間で楽しく語り合い、お客様から厚い信頼を頂きながら期待に答える。

そんな環境で仕事が出来るとやりがいがありますよね!
そんな現場を、私達と一緒に作っていきませんか?

研修内容

Training content

商品研修

住宅建築で使用されている商材は、多種多様です。
商品を販売している営業社員さんでも、全て覚えることはとても大変です。現場に出ている職人さんも同じ事が言えます。

新しい商材を使用して、住宅を建築していくことが可能でも、商品名や、どこに使えば良い商品なのか等、商品知識が乏しいままのことも多い様です。大工と呼ばれる職人さんが、日本古来の木造建築で使用される、檜や杉などの木材をみても、樹種がわからないことも稀にあります。 そんなことにならないように、技術研修に合わせて、商品研修を行っていきます。

技術研修

当社の請負をしている現場で、職人を講師として手配します。講師の元で、木造建築の構造、造作を基礎から学んで頂きます。毎年、習得した技術に間違いがないか、チェックをして頂き、スキルアップを目指します。

プレカット化された資材を中心に取り扱うので、昔ほど技術の習得に時間はかかりません。
一人で住宅を建てられるようになるまで要する期間は5年を目処としています。

マナー研修

簡単なようでなかなか出来ていないのが挨拶です。笑顔で元気よく挨拶されれば、誰でも気持ちがいいですよね。 挨拶しても返事がなかったり、無愛想だと嫌な気分になりませんか?

残念ながら今の建築現場では、子供達なら簡単に出来るコミュニケーションが不足しがちで、トラブルの原因になることがあります。

昔は素直な気持ちで出来ていた事が、大人になって出来なくなってしまうのは、よくない事だと思いませんか?気持ちよく人と接する事ができ、技術や知識だけではなく、人から頼りにされる様な人材に育つよう、一緒に勉強する機会を作っていきたいと考えています。


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